情報セキュリティの敗北史
○
youtubeで取り上げられていて興味をもったのだが、内容は出来事の羅列で、そこまで感嘆しなかった。
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「ブルシット・ジョブ」/デヴィッド・グレーバー
ブルシット・ジョブ
◎
読んだけど記録していなかった本。
iframeでamazonにリンク張るのどうやるんだっけ?
「コンテナ物語」/マルク・レビンソン
コンテナ物語
◎
改革者マルコム・マクリーンの快進撃物語は読んでいて痛快。
同時に、アメリカの荷役労働組合のリーダーたちのたたかい方にも惹かれる。
そして何より、今ではありふれた存在の「コンテナ」が、第二次世界大戦後の産物だったとは意外だった。コンテナ普及期の1960年代は、亡き父は機械製造の会社で貿易に携わっていたはずだが、そのころはまだコンテナじゃなかったのか、という発見。
「国際法」/大沼保昭
国際法
◎
ライトな入門書かと思った(1章扉のイラストが山科けいすけだったから)が、結構骨太。
国際法には強制力(国内法における警察など)がないため軽視されがちだが、「それでも法は法」という立場があることを知る。
ときに無力でありつつも、全体としては少しずつ良い方向に向かって進んできた、ということだろう。
「イラストでわかるDockerとKubernetes」/徳永航平
イラストでわかるDockerとKubernetes
○
イラストで概念をざっくりつかむのには有効だった。
実際に構築して触ってみないと実感は持てない。構築のためのノウハウは別途必要。
「物価とは何か」/渡辺努
物価とは何か
◎
分量はそれなりに多いが、読みやすい。
「消費者物価指数」のような、社会全体の物価水準をどう決めたらよいか。
その上下動の原因になるのは個別商品の価格決定がどうなっているからなのか。
ゲーム理論のような合理的思考で物価の予測は可能なのか。
中央銀行が貨幣を多く供給するとはどういうことなのか。
…というような話題を、経済学者の業績で裏付けながら解説している。
経済学は聞きかじりだけなので、興味深く読んだ。
ただ、こういう話に触れるたびに、「結局、金って何の裏付けもない幻想なんだな~」と思ってしまうのは、性格だからまあ仕方がない。
「亡国のイージス」/福井晴敏
亡国のイージス(上)
亡国のイージス(下)
◎
心躍る大冒険、ではない。オープニング、登場人物の悲惨な生い立ちでもう心が痛い。
海戦部分は「沈黙の艦隊」を彷彿とさせる。戦争というよりはテロ事件かな。
最後は少しだけ救いが感じられる。
「葬り去られた真実」/宮村浩高
葬り去られた真実
◎
日航ジャンボ機の御巣鷹山墜落事故にまつわる疑問を追究。
著者の仮説のすべてが正しいとは思わないが、時系列で提示される事実を追えば誰でも感じるであろう疑問が数々残されていることは確かだ。
市民たるもの、報道・大企業・政府発表を疑う視点は持っているべきである(むやみに否定することはないが)。一読の価値はある。
「語学の天才まで1億光年」/高野秀行
語学の天才まで1億光年
◎
著者の経験(世界のあちこちに行ってだれもやらないことをやる)では、必須のスキルである現地の語学。
体当たりで様々体得してきた経験から、実学として本当に有効な語学習得の方法論を語る。
いつもながらの面白い語り口で楽しめる。
「街の公共サインを点検する」/本田弘之・岩田一成・倉林秀男
街の公共サインを点検する
◎
あるある、ピクトグラムを挿絵扱いとか、固有名詞を英訳して結局英語話者が行き先を伝えられないとか、多すぎる注意喚起とか。
サイン計画にかかわるすべての人に読んでほしい(主に発注側)。