「崑崙奴」/古泉迦十

 崑崙奴
 ◎
 デビューから20年以上を経た著者の2作目。エキゾチックな推理小説。
 時代背景や道教の知識などが必要なので、読者に与えられる情報だけで謎解きするのは無理がある。読みやすく書かれている(難読漢語は多いが)ので、主人公たちの動きを楽しく追ってゆくタイプの楽しみ方ができる。
 ちなみに崑崙奴、とは、南海諸国から連れてこられた奴隷だそうだ。崑崙山脈の方からではなく。
 ラストシーンの超自然現象だけがちょっと引っかかる。著者はこのシーンで本作がファンタジーであることを示したのか、それとも、明記していないだけで実は合理的な説明を用意してあるのか、どちらなんだろうか。

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