単独行者(アラインゲンガー)新・加藤文太郎伝
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新・加藤文太郎伝、とあるように、「単独行」の著者である山男の伝記。新田次郎の「孤高の人」とは別の解釈で描いたという(ただし、私は「孤高の人」を未読なので、今の段階で比較はできない)。
加藤文太郎本人の著作「単独行」とは読み比べてみた。資料はほぼこれしかないのだという。
この少ない情報から、よく生き生きとした人物像を描いたものだ、と、作家・谷甲州の力量に感嘆した。想像で補ったと思われる、主人公加藤の心の動き、苛立ちなど、実際にそうだったのではないかと思わされる。SF作家だと思ってたけど、幅広い。
日別アーカイブ: 2018年12月31日
「単独行」/加藤文太郎
新編 単独行 (ヤマケイ文庫)
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新田次郎の「孤高の人」のモデル、加藤文太郎の山岳文集。単独での山行に誇りを持っていたことがわかる。