「中央銀行が終わる日」/岩村充

 中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 (新潮選書)
 ◎
 ビットコインの仕組みをはじめ、とにかく一般読者向けにわかりやすく「通貨の仕組み」が解説されている。
 経済学を学んだことがないので、いまいち納得しにくいのが「需要曲線」のグラフ。x軸に流通量、y軸に価値(価格)を取った平面に、「需要」(右下がり)と「供給」(右上がり)の曲線を描いてしまうところ自体が、ちょっとピンとこない。
 別の方向から調べよう。
 

「古道」/藤森栄一

 古道―古代日本人がたどったかもしかみちをさぐる (講談社学術文庫)
 ◎
 在野の考古学者による、古代日本人の移動の足跡をたどる旅。地図を見ながら、本当に歩いてたどってみたくなる。第三章「ルング・ワンダルング」と同じような道迷いを、ちょうど土日の山行で体験してしまった。
 「かもしかみち」も読んでみたい。
 

「ラオスにいったい何があるというんですか?」/村上春樹

 ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集
 ○
 村上春樹の文体が鼻につく、という人もいるかもしれない、オシャレな紀行文集。ラオス自体はほんの一部(書くための旅行で訪れたようだ)。
 著者が以前住んでいたという欧米各都市(ボストンとか)への再訪は、ある種の感傷を抱かせる。
 

「がん消滅の罠」/岩木一麻

 【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)
 ○
 たしかにすごい謎、見事な伏線、整合性。だけど、読み終えてこのやりきれなさはなんだろう。「グロテスク…」というのが私の感想であった。最先端の医療に対する懐疑心が先入観になってしまっているのか。
 名探偵が登場して謎解きするような爽快さとは無縁の作品。
 

「ええ、政治ですが、それが何か?」/岡田憲治

 ええ、政治ですが、それが何か?――自分のアタマで考える政治学入門
 ◎
 「自分が世界をどうとらえているか」を表明することの意味。奇異な目で見られようが、聞き入れられなかろうが、それでもなお意思を示すこと。それは近代民主主義社会に生きる自由人としての当然の権利であり、むしろ神聖な義務に近いものだと思うわけです。
 

「炭水化物が人類を滅ぼす」/夏井睦

 炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)
 ◎
 長丁場のランニングで補給に失敗して睡魔に襲われたので読んでみた。吸収の早いエネルギー源=糖質は、眠気を催すのだ。
 生命活動の維持に糖質は必要だが、それは食事の炭水化物でとる必要はない、脂肪酸を分解して「糖新生」が体内で起きるという。
 実際、食事の炭水化物はほぼ朝食だけにしているが、その程度で困ることは起きていない。
 本書は、農耕のはじまりなど人類の歴史についても仮説を提示しているところが面白い。
 

「火花」/又吉直樹

 火花
 ◎
 芥川賞受賞作品。S氏に勧められて読む。
 純粋な感動を味わうとともに、笑いと哲学の近さを思う。

  • 映像化していてこちらも人気(観ていない)だが、この一人称の心理描写は小説ならではなのではないか
  • メールの最後に気のきいた(?)変な短文を添えるのは、雅な人が手紙に一句添えるみたいなもので、芸人にはよくあることなんだろうか(謎)

 

「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1」/大藤幹・NTTソフトウェア株式会社

 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集
 ○
 久々の読書録は問題集かよ!という突っ込みはさておき。
 試験に向けて勉強すると、抜けていた知識がどのへんなのかわかるのがいいですね。要領よく全体が学べるので本書はおすすめではあります。私もこれで合格しましたし。
 ただし、こういった書籍の常ですが、正誤表がサポートサイトにあがっているので、併せて確認しないと間違ったまま覚えてしまうことになります。私は「どう考えても、ここは書籍が間違ってるだろ!」というものを見つけてから確認しましたが、初めから見ておけばよかったです。Kindle版はすでに訂正されてるんでしょうか? わかりませんが。
 

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