yskinng のすべての投稿

「猿神のロスト・シティ」/ダグラス・プレストン

 猿神のロスト・シティ―地上最後の秘境に眠る謎の文明を探せ
 ◎
 ホンジュラスの密林に眠る、未発見の都市遺跡を、リモートセンシング技術と実地踏査で存在証明する。
 上空からの探査で事前に存在を確認するため、現地での地上の冒険はそれほど多くを占めない。それでもジャングルの探検はスリリングで魅力的な物語だ(行く気はないが)。
 一般的な探検記であればクライマックスとなるその部分が、本書では全体の三分の二くらいで終わってしまう。そのあとは帰国したメンバーたちが現地で罹患した疾病など、あまり面白くなさそうな話題になるのだが、実はそこにこそ、この都市遺跡が滅んだ謎を解くカギがあるかもしれないという。意外性のある着眼。
 

「素数はなぜ人を惹きつけるのか」/竹内薫

 素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)
 ◯
 タイトルは新書にありがちな「なぜ〜なのか」。もちろんありがちな通り、その答えは書かれていない。
 内容は面白かったんだが、ゼータ関数が出てくるあたりでちょっと流し読みモードになってしまった。もう一度そこから、流し読みしよう。
 

「ぼくは猟師になった」/千松信也

 ぼくは猟師になった (新潮文庫)
 ◎
 この時代に、猟師として生きることを選択した著者。兼業猟師である。
 漁村育ちだと漁師になる人も多い(もちろんどこかに勤める人の方が多いだろうが)と思うが、山の猟師になるのは趣味のハンターを除いて珍しい。しかも、銃猟ではなく、罠猟だという。
 罠による猟には、なんとなく陰湿なイメージの偏見をもっていたのだが、本書を読んでだいぶ変わった。むしろ文明の利器・銃を利用する方が卑怯、ともいえるかもしれない。
 ともかく、どちらの猟も、野生動物と対話しながら行う知恵比べなんだと思う。
 

「超人の秘密」/スティーヴン・コトラー

 超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験
 ◎
 副題は「エクストリームスポーツとフロー体験」。フロー体験、フロー状態、という言い方はあまり聞いたことがないが、「ゾーンに入る」「ランナーズ・ハイ」の状態と考えれば、まあいいだろう。一応、定義としては下記が紹介されていた。

  1. 明確な目標
  2. 集中
  3. 自己意識の喪失
  4. 時間感覚の変化
  5. 直接的かつ即時のフィードバック
  6. 能力レベルと挑戦レベルのバランス
  7. 状況を自分でコントロールしている感覚
  8. 内発的な報酬
  9. 身体的ニーズへの認識の欠如
  10. 没頭

 うち、1.5.6.はフローの定義というよりはフローの必要条件だ、と。
 フリースタイルスキー、ビッグウェーブサーフィン、スケートボードなどのXゲーム等々、命がけの危険な舞台を成功させて生還してくるアスリートたちを題材に、そのとき脳はどうなっているのか?どうすれば意識的にその状態になれるのか?を追究する。
 トレランの参考になるかな…。
 
続きを読む 「超人の秘密」/スティーヴン・コトラー

「犬と鬼 知られざる日本の肖像」/アレックス・カー

 犬と鬼 知られざる日本の肖像 (講談社学術文庫)
 ◎
 初版が2002年なのだが、今読んでも「変わってねーな、日本…。大丈夫か」と思ってしまう。
 著者は日本学・中国学など東洋文化の研究者であり、一般の日本人よりはるかに東洋文化の知識が豊富のようだ。おそらく日本に対する愛情も私などより深いのだろう。日本を愛するからこその、日本社会に対する辛口の警告書だ。
 

「ステートフルJavaScript」/Alex McCaw+牧野聡

ステートフルJavaScript ―MVCアーキテクチャに基づくWebアプリケーションの状態管理
 ○
 流し読み程度。ちゃんと手を動かしながら読めば、本当のJS開発力が身につく気がする。以下、キーワードのみメモ。

  • MVCアーキテクチャのM/V/Cはそれぞれ独立
  • Mモデル:データベースとロジック
  • Vビュー:HTML+CSS+(ロジックを含まない)JS
  • Cコントローラ:MとVをつなぐ(JSとかJSPとかPHPなどなど)
  • ユニットテストのライブラリ、ツール:QUnit,Jasmine,Zombie.js,Ichabod