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「空と山のあいだ」/田澤拓也

 空と山のあいだ―岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間
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 昭和39年1月、秋田県の高校山岳部員5人の青森県の岩木山における遭難事故を追ったドキュメンタリー。独立峰での遭難であるにもかかわらず、なぜか5日間も発見に至らなかった。そこには遭難者、捜索側双方の勘違い・思い込みがあったようだ。もっとも、遭難というのは道迷いなど勘違い・思い込みに端を発することも多いので、ひとたび遭難発生した後は、捜索側の責任が重視されるだろう。
 当時は登山ブームであったが、警察の救助体制は全く整っておらず、山に関しては素人同然だったようだ。
 

「ケトン体が人類を救う」/宗田哲男

 ケトン体が人類を救う~糖質制限でなぜ健康になるのか~ (光文社新書)
 ◎
 糖質制限をすすめる著者は異色の経歴を持つ医師。産婦人科で妊娠糖尿病の対応に糖質制限が有効だという。
 臨床・治療での実績はもちろんすごいことなんだが、糖尿病学会などの薬漬け医療を疑わない既存勢力に対して、正面から立ち向かっているところもすごい。本書を読む限りでは、完全に既存勢力を論破できているようだ。
 著者は別だが、こちらの本とセットで読むと理解が深まる。
 

「猿神のロスト・シティ」/ダグラス・プレストン

 猿神のロスト・シティ―地上最後の秘境に眠る謎の文明を探せ
 ◎
 ホンジュラスの密林に眠る、未発見の都市遺跡を、リモートセンシング技術と実地踏査で存在証明する。
 上空からの探査で事前に存在を確認するため、現地での地上の冒険はそれほど多くを占めない。それでもジャングルの探検はスリリングで魅力的な物語だ(行く気はないが)。
 一般的な探検記であればクライマックスとなるその部分が、本書では全体の三分の二くらいで終わってしまう。そのあとは帰国したメンバーたちが現地で罹患した疾病など、あまり面白くなさそうな話題になるのだが、実はそこにこそ、この都市遺跡が滅んだ謎を解くカギがあるかもしれないという。意外性のある着眼。
 

「素数はなぜ人を惹きつけるのか」/竹内薫

 素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)
 ◯
 タイトルは新書にありがちな「なぜ〜なのか」。もちろんありがちな通り、その答えは書かれていない。
 内容は面白かったんだが、ゼータ関数が出てくるあたりでちょっと流し読みモードになってしまった。もう一度そこから、流し読みしよう。