「朔と新」/いとうみく

 朔と新
 ◎
 「さくとあき」と読む。男二人兄弟の名前である。
 兄の朔は交通事故で視力を失い、陸上の才能のある弟・新を伴走者にブラインドマラソンに挑戦する。
 「伴走者」を検索したときに候補として表示され、評判の良い本だったので読んでみた。
 著者は児童文学系の人のようで、確かに平易で読みやすい小説であるが、大人が読んでも鑑賞に耐える作品である(特に、次男の性格描写や親との関係などなど、二児の父としては身につまされる)。
 朔とは月の逆行現象を指すもの、新とは新月すなわち「見えないもの」がこれから「見えるようになる」ことを表しているのかと思った。が、Wikipediaによるとちょっと違うらしい。いずれにしても、兄弟の名付け方にも、著者の考えが反映されストーリーを暗示しているように思う。
 

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