ブータン――「幸福な国」の不都合な真実
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「幸福な国」の不都合な真実、という副題のとおり、あまり日本では知られていない難民問題などをとりあげる。興味深いのだが、少々まとまりなし。それだけ複雑な問題であること、歴史的な背景があること、のせいでもある。
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「謎のアジア納豆」/高野秀行
謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―
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タイ、ミャンマー、ブータン、ネパールなど、中国文化圏の周縁部では大豆を発酵させた「納豆」が日本同様に食されている。いや、日本以上に食されている、という。
しかも、納豆を作り出す菌は、日本人の常識―「藁でなければできない」―ではなく、ほかの植物の葉でいくらでも作れるのだという。
日本の風土においても、「アジア納豆」同様の作り方で、実際に納豆ができるらしい。じゃあ、工業化される前の、本来の日本の納豆はどう作っていたのか!? 興味は尽きない。