高砂コンビニ奮闘記 -悪衣悪食を恥じず-
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江戸川乱歩賞受賞作家なのに、いろいろ問題があって生活困窮中の著者が、コンビニ店員として糊口をしのいだ体験を出版。バイト生活(コンビニ経験はないが)は懐かしく、共感を持って読んだ。
考えてみれば、この著者のことを知ったのは、サハラマラソン関係の調べ物だった。それ以来何冊か読んだが、作品ジャンルが幅広い。久々の著作である本作でも、難癖をつけるような回りくどい修飾表現と、出版界への怨み節は健在だった。
月別アーカイブ: 2019年10月
「23区大逆転」/池田利道
23区大逆転 (NHK出版新書 528)
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長旅の暇つぶしに読む。著者は、23区を印象だけで格差があるような取り上げ方をするメディアには批判的なようだが、この本もそれを助長するものなのではないか?と感じてしまった(データに基づく冷静な分析ではあるが)。
「絶滅の人類史」/更科功
絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか (NHK出版新書)
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人類の内で、ホモ・サピエンスだけが現代まで生き残っている理由を考察。場合によっては、近縁種のネアンデルタール人などが共存する社会生活が、現代でもあり得たかもしれない、というのは魅力的なアイディアだ。
直立二足歩行のメリット、デメリットについては、BORN TO RUNのランニング・マン仮説も思い出しながら興味深く読んだ。