「野村證券第2事業法人部」/横尾宣政

 野村證券第2事業法人部
 ◎
 内幕が描かれている迫真性で、書籍としては高く評価します。
 ただし、「証券会社の敏腕営業マン」(著者を含む)という人種に対しては、サイテーだな、という感想しか持てない。前半で描かれる著者の新人~中堅社員時代の営業方法は、当時法的にアウトではなかったとしても、まともな感覚の社会人がやるべき行動ではない。どれほど数字に強く、利益を生み出す商品開発ができたとしても、結局「知識のなさそうな老人狙い」「損を予測しつつも会社の指示で売りつける」といった競争で勝ち残れる人間を尊敬することなどできないだろう。
 一方、後半で描かれるオリンパス粉飾がらみの冤罪に関しては、理路整然と潔白を主張しており、この点は検察・裁判所の主張よりも信頼できそうだ。
 私が嫌うタイプの人間だからといって、無実の罪で有罪とされていいわけがない。しかしながら最高裁での逆転無罪はかなわなかったようだ。支援者はいるし、闘志は失っていないようだ。
 

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