ソウルフード探訪: 東京で見つけた異国の味
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東京で各国の料理を味わう、外食ルポ。
一般のお店だけじゃなくて、イベント会場だったり料理を習いに行ったり、と頑張ってはいるんだが、もうすこし現地の文化や習慣、問題点など掘り下げて欲しいところ。
月別アーカイブ: 2018年11月
「NORTH 北へ」/スコット・ジュレク
NORTH 北へ―アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道
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ウルトラトレイルランナーの神、スコット・ジュレクによるロングハイキングの記録。
「ハイキング」っていうとのどかなイメージだが、北米を縦断するトレイルを過去最速で駆け抜けようという、スポーツもしくは冒険である。
40代になってレースでの限界を感じた著者が、新しいパートナーとともに、新たなチャレンジをしているわけで、「新しい人生観を切り開く」ような意味合いが本人にはあったようだ。これはこれで読み応えのある記録だが、「EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅」のほうがジュレクのバックグラウンドが垣間見れて興味深い。そういえば、ダスティはATには参加しなかったのか? なんか寂しいな。
「ランニング登山」/下嶋渓+松本大
ランニング登山: もうひとつの山登りの刺激的世界 (絶版新書)
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トレイルランナーの先駆け、工学部の先生による「山を走る」ことの解説、説明書。理系らしく、グラフや一覧表でデータを示す。
スカイランナーの松本大氏の座右の書だったらしい。1986年刊行の書籍の復刊。
「森の回廊」/吉田敏浩
森の回廊―ビルマ辺境民族開放区の1300日
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ビルマの少数民族ゲリラとともに、三年半にわたって森を巡った記録。
従軍記者のような位置付けでありながら、戦闘の描写は少ない。しかし、著者が実際に巻き込まれた戦闘(というか、ビルマ国軍による一方的な爆撃)では、本気の危機一髪、危うく死ぬところという緊迫感。
ともかく、文化・民俗・自然観察の描写が繊細、精緻で価値のある記録。
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