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「空と山のあいだ」/田澤拓也

 空と山のあいだ―岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間
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 昭和39年1月、秋田県の高校山岳部員5人の青森県の岩木山における遭難事故を追ったドキュメンタリー。独立峰での遭難であるにもかかわらず、なぜか5日間も発見に至らなかった。そこには遭難者、捜索側双方の勘違い・思い込みがあったようだ。もっとも、遭難というのは道迷いなど勘違い・思い込みに端を発することも多いので、ひとたび遭難発生した後は、捜索側の責任が重視されるだろう。
 当時は登山ブームであったが、警察の救助体制は全く整っておらず、山に関しては素人同然だったようだ。