空と山のあいだ―岩木山遭難・大館鳳鳴高生の五日間
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昭和39年1月、秋田県の高校山岳部員5人の青森県の岩木山における遭難事故を追ったドキュメンタリー。独立峰での遭難であるにもかかわらず、なぜか5日間も発見に至らなかった。そこには遭難者、捜索側双方の勘違い・思い込みがあったようだ。もっとも、遭難というのは道迷いなど勘違い・思い込みに端を発することも多いので、ひとたび遭難発生した後は、捜索側の責任が重視されるだろう。
当時は登山ブームであったが、警察の救助体制は全く整っておらず、山に関しては素人同然だったようだ。
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「本当にあった奇跡のサバイバル60」/タイムズ
本当にあった 奇跡のサバイバル60
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期待して読んだだけに、一つひとつのエピソードが短く、残念。
全体として一貫した編集方針も感じられず、単に60のエピソードを羅列した印象。
「路地の子」/上原善広
路地の子
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このノンフィクション作家は好きだ。著者自身の父親の一代記。大阪の部落解放運動周辺の時代背景も含めて活写している。
なんとなく、手塚治虫の未完の作品「どついたれ」を思い出した。