素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)
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タイトルは新書にありがちな「なぜ〜なのか」。もちろんありがちな通り、その答えは書かれていない。
内容は面白かったんだが、ゼータ関数が出てくるあたりでちょっと流し読みモードになってしまった。もう一度そこから、流し読みしよう。
日別アーカイブ: 2018年2月23日
「山の遭難」/羽根田治
山の遭難―あなたの山登りは大丈夫か (平凡社新書)
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遭難事故の事例集。「山の遭難小史」「統計が語る現代の遭難事情」「救助活動の現場から」…と章立てされているが、全体としては遭難の事例の列挙であり、一つ一つの実態から学ぶべきところを読み取るしかない。
「ぼくは猟師になった」/千松信也
ぼくは猟師になった (新潮文庫)
◎
この時代に、猟師として生きることを選択した著者。兼業猟師である。
漁村育ちだと漁師になる人も多い(もちろんどこかに勤める人の方が多いだろうが)と思うが、山の猟師になるのは趣味のハンターを除いて珍しい。しかも、銃猟ではなく、罠猟だという。
罠による猟には、なんとなく陰湿なイメージの偏見をもっていたのだが、本書を読んでだいぶ変わった。むしろ文明の利器・銃を利用する方が卑怯、ともいえるかもしれない。
ともかく、どちらの猟も、野生動物と対話しながら行う知恵比べなんだと思う。