月別アーカイブ: 2018年2月

「素数はなぜ人を惹きつけるのか」/竹内薫

 素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)
 ◯
 タイトルは新書にありがちな「なぜ〜なのか」。もちろんありがちな通り、その答えは書かれていない。
 内容は面白かったんだが、ゼータ関数が出てくるあたりでちょっと流し読みモードになってしまった。もう一度そこから、流し読みしよう。
 

「ぼくは猟師になった」/千松信也

 ぼくは猟師になった (新潮文庫)
 ◎
 この時代に、猟師として生きることを選択した著者。兼業猟師である。
 漁村育ちだと漁師になる人も多い(もちろんどこかに勤める人の方が多いだろうが)と思うが、山の猟師になるのは趣味のハンターを除いて珍しい。しかも、銃猟ではなく、罠猟だという。
 罠による猟には、なんとなく陰湿なイメージの偏見をもっていたのだが、本書を読んでだいぶ変わった。むしろ文明の利器・銃を利用する方が卑怯、ともいえるかもしれない。
 ともかく、どちらの猟も、野生動物と対話しながら行う知恵比べなんだと思う。
 

「超人の秘密」/スティーヴン・コトラー

 超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験
 ◎
 副題は「エクストリームスポーツとフロー体験」。フロー体験、フロー状態、という言い方はあまり聞いたことがないが、「ゾーンに入る」「ランナーズ・ハイ」の状態と考えれば、まあいいだろう。一応、定義としては下記が紹介されていた。

  1. 明確な目標
  2. 集中
  3. 自己意識の喪失
  4. 時間感覚の変化
  5. 直接的かつ即時のフィードバック
  6. 能力レベルと挑戦レベルのバランス
  7. 状況を自分でコントロールしている感覚
  8. 内発的な報酬
  9. 身体的ニーズへの認識の欠如
  10. 没頭

 うち、1.5.6.はフローの定義というよりはフローの必要条件だ、と。
 フリースタイルスキー、ビッグウェーブサーフィン、スケートボードなどのXゲーム等々、命がけの危険な舞台を成功させて生還してくるアスリートたちを題材に、そのとき脳はどうなっているのか?どうすれば意識的にその状態になれるのか?を追究する。
 トレランの参考になるかな…。
 
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「犬と鬼 知られざる日本の肖像」/アレックス・カー

 犬と鬼 知られざる日本の肖像 (講談社学術文庫)
 ◎
 初版が2002年なのだが、今読んでも「変わってねーな、日本…。大丈夫か」と思ってしまう。
 著者は日本学・中国学など東洋文化の研究者であり、一般の日本人よりはるかに東洋文化の知識が豊富のようだ。おそらく日本に対する愛情も私などより深いのだろう。日本を愛するからこその、日本社会に対する辛口の警告書だ。