「狼煙を見よ」/松下竜一

 狼煙を見よ―東アジア反日武装戦線”狼”部隊
 ◎
 「当事者の時代」/佐々木俊尚で興味を持ち、読んでみた。これまで、なぜ彼らは「反日」を名乗ったのか?と漠然とした疑問を感じたことがあっただけだったが、そこには「日本人としての自己批判」という、まさに「当事者性」があったのだ。
 爆発物による大企業への攻撃は、れっきとした犯罪であり、実際多数の被害者も出ている。行為と結果は裁かれて当然だが、彼らの抱いた思想そのものは、佐々木のいう「マイノリティ憑依」で片づけるわけにはいかないだろう。
 むしろ、近代日本の歴史についての当事者性を獲得できなかった多くの日本人(私を含む)が、「マジョリティ憑依」として糾弾されるべきではないだろうか。
 


 それにしても凄絶な獄中闘争。自己の自由というものを心底重要と考え、闘う心を失わない者だけが、看守の暴力に耐えられるのだろう。

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