「実践機械学習システム」/Willi Richert・Luis Pedro Coelho+斎藤康毅

 実践 機械学習システム
 ○
 Pythonの使い方自体に興味があったのだが、ついていけず。その辺の知識はある人が実際の課題をどう考えたらよいか?という視点だった。
 取り上げられている課題の構造が「高校数学からはじめるディープラーニング」等で話題にしていたのと同じだな、とぼんやり思う。
 

「そこにある山」/角幡唯介

 そこにある山-結婚と冒険について (単行本)
 ◎
 著者は冒険に惹かれる理由を「男は出産を体感することができないので、生を実感するためには死の実感が必要だ」といった考えを提示している。ある種の冒険(死の実感)の際に、あるいは事後に、生を実感することは事実だ。ただ、この考え方では、「そのような本能に基づく行動であるなら、なぜすべての男性が冒険に走らないのか、冒険の分野にも優れた女性がいるのはなぜか」の説明がつかない気がする。
 ともあれ、

結婚とは選択ではなく事態である。

とか、

内的感覚としての自由、それは、冒険におけるこの自律度の高まりと本質的に同じなのではないか

などには共感した。
 〈中動態〉の話も面白い。
 

「日本人と山の宗教」/菊地大樹

 日本人と山の宗教 (講談社現代新書)
 ○
 修験道や千日回峰行の解説かな?と思って読んでみた。
 縄文・弥生から日本に根付く山岳信仰があるのかとなんとなく思っていた(そんなにハッキリと考えたことがあるわけではない)が、そうではなく、割と新しい時代の仏教伝来の影響が大きいらしい。
 山の頂上を目指すという意思もかなり時代が下ってからのことで、むしろ裾野・里山が宗教活動の場になっていたようだ。
 越生の黒山がかなり大きな勢力を持っていた時代があったと取り上げられている。
 

「アルキメデス『方法』の謎を解く」/斎藤憲

 アルキメデス『方法』の謎を解く (岩波科学ライブラリー)
 ○
 なんとなく手に取ってみたところ、アルキメデスの著作の一部(写本)が、かなり近代になってから発見されていた、ということにまず惹かれた。
 そして、アルキメデスが図形の求積を行う過程で、微積分に近いところまで至っていた、ということも意外性があった。
 数学史という分野には、通常数学者に求められる論理的思考以外にも、幅広い知識が必要とされるようだ。
 

「エンジニアのための図解思考再入門講座」/開米瑞浩

 エンジニアのための図解思考 再入門講座 情報の“本質”を理解するための実践テクニック
 ○
 新人さんが思考の整理法に悩んでいるようだったので、アドバイスできないかと読んでみた。
 書かれていることは、自分では無意識にやっていることが多かった印象。テクニックとして覚えた方がいいのは

  • ラベルをつける
  • 静的構造と動的構造を考える
  • 表(マトリクス)に整理する
  • 軸の中に違う種類の情報を混ぜない

といったあたりだろうか。